先日患者さんから先生の抗生剤投与量はすこし多いのはなぜかとの指摘を受けました。海老名市の薬局でも問い合わせがありました。
抗生剤に効きにくい菌(耐性菌)の増加や中耳は骨に囲まれており、抗生剤が行き届きにくいことより抗生剤の許可された時代の投与量(常用量)では効果が期待できません(急性中耳炎×抗生物質×投与量でネット検索すると他にもでてきます)
耳鼻咽喉科のガイドラインという治療指針でも中等症以上は高用量という記載になっています。癌でもなんでも個人のおもいつきで診療しないようにガイドラインが存在します
そもそもクラバモックスという既存の内服薬はペニシリンが90mg/kg以上の内容になっています。
他には耳鼻咽喉科特有の治療として慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、滲出性中耳炎の治療にマクロライド系抗生物質の少量投与療法といって、通常の半分ほどの量で長期間服用する治療法が行われています。菌をたたくというよりは、炎症を抑えたり 体の免疫力を高めたりして病気の治療を行う方法です。